戸建とアパートを相続で取得したが、気付いたら借金が増えた。どうして良いのかわからない
色んな不動産会社が営業に来たらしく、その中の1社が、アパートを売って、自宅を建て替えたらどうかと提案があり、その提案を受け、アパートを売却し、自宅を建て替えられました。すでにこの段階で失敗ですね。
サラリーマンだったその方は、アパートを売却し、自宅を建て替え、数千万の現金もあったそうです。
その現金は瞬く間に使って無くなり、不労所得だったアパートの家賃は無くなり、自宅にはノンバンクから借入れした時の抵当権が設定され、その他、カードローンも数カ所から借りていました。この時に当社にご相談に来られました。
正直に申し上げました。
アパートを売ったこと、自宅を建て替えたこと、そもそも、信頼関係の無い不動産会社の営業に乗ってしまった事が失敗です。普通のサラリーマンだった方が、何の苦労もせず、数千万円を手にしたら、大抵の方は生活が乱れ、お金を使い切り、その生活レベルを維持するために借金をします。
それを止めるにはどうすれば良いのか。。
今回はすでに抵当権とカードローンの支払いで、生活費に回すお金はほとんどありません。
築3年のご自宅を売却するしか方法はありません。今売れば、一千万円ほどのお金を残すことができます。
生まれ育った場所。それを全て手放すのは、とても苦しい事だと思います。しかし、このままにしておいたら、また借金が増えるだけ。
この原因は何ですか？
今の状況のままで良いと思いますか？
お客様は迷われていましたが、1週間後、売却を決意されました。
キレイでオシャレな建物でしたし、地型も良かったので、比較的すぐに買主様か決まりました。
売却後は、残ったお金の一部を頭金に、価格が低めのマンションを購入され、現在は安定して暮らされています。
資産を引き継ぎ、維持して行く事はとても大変です。資産を増やすも無くすも、相続人次第。
被相続人の方が元気なうちに相続について、家族で話し合い、方針を決めておくのは絶対に必要です。早めに信頼できる不動産会社を見付けておくべきでしょう。