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半地下の部屋だけ湿気がひどい

 

中古テラスハウス
 

売却依頼を受けた綺麗なテラスハウス。空き家、地上木造2階、地下RC1階建て建物で、地下のお部屋が湿気が多く、カビが発生しておりました。
ルームクリーニングを入れ、梅雨時期だった事もありエアコンで除湿をしておりましたが、カビの発生は収まらずカビ臭もありました。
ご案内のたびに時間を取り、数時間換気をし、消臭剤の設置や室内抗菌も行いましたが改善されませんでした。
このとき既に販売活動を行っており、ご案内は何件もありましたが、やはり湿気とカビ臭で購入申込みまでは至らず、売主様と何度もご相談しました。  

売却相談を受けた段階で、地下洋室クロスの一部にシミがあったのは気になっており、売主様にお聞きしても原因はわからないとの事で、ずっと気になっておりました。
梅雨の時期が終わり、湿気は以前ほど感じなくなりましたが、カビ臭は取れなかったため、クロスだけでも張り替えるようご提案しました。
原因不明のシミのこともあったので、クロスを剥がせば何か原因をつかめるという思いもありました。
 
クロス張替え施工の日、施工業者から連絡が。。。
「下地が腐食してます。そして、床下に水があります。」
送られてきた写真を見ると、ちょっとやそっとの腐食ではなく、一部がボロボロ。。
床下には大量の水がたまっていました。
地下室と言っても半地下。同じテラスハウスの方にお聞きしても同じ状況はなく、原因をいくつか考えました。
 
①近くに川が流れていたので、地中からの水が染み込んできた?
②腐食部分がバルコニーのそばだったので雨漏りか?
③単純に地下の湿気か?
④上階からの水漏れか?(空き家なのに?)
 
本当にナゾでした。
 
その上、床下の構造が、水が排水されるように出来ていて、床下に水が溜まるのが前提で作られていたのか?と、様々な疑問が浮かびまして、
管理会社と施工業者とも相談の上、壁を壊して行きました。
すると・・・

半地下の部屋の湿気がひどく調査
 
洋室の壁を調査

エアコンのドレンホースが違う菅に差し込んであり、本来外に排水されるはずのエアコンの水が床下に流れていたのです。
ドレンホースを差し込む菅もなぜか2ヶ所。。
 
エアコンを取り付けた業者が悪いとも言えず、とにかくドレンホースを繋ぎ直し、エアコンの水は外に流れるようにしました。
床下の水の量から、エアコンの水だけだったのか判断しがたいため、後日、漏水調査も行いました。
雨が降った日は現地を確認し、約2ヶ月経過して漏水では無いと判断。
床下は乾いたので、ドレンホースの差し違えが原因と確定しました。

エアコンのドレンホースが繋がれていなかった

その後、地下のお部屋をリフォームをして、念のため床下が点検出来るよう点検口も取り付けて、無事に売却出来ました。
なかなか珍しいケースでしたが、原因を突き止める事で、売主様も買主様も安心してお取引きをする事ができ良かったです。

調査後無事にリフォームをしてお引き渡し