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借地権のマンションを売りたいが、販売開始直前で地主が変更になった

地主が変更
 
借地権のマンションを売りたいという依頼。今回は地主様がお寺さんでしたので、販売前に売主様と共に住職へご挨拶と売却時の条件を聞きに行きました。そこで、とんでもない事実が判明したのですが、前住職のときに莫大な借金があったらしく、檀家と相談の上、底地を売ることが決まったとのこと。

しかも引渡しは2日後。。
とにかく新しい地主様に会って状況と方針を聞くことになりました。

数日後、新しい地主様とお会いする事が出来ましたが、新しい地主様は不動産会社。
交渉は難航しました。まず、顧問弁護士とともに各区分所有者様と協議の上、、借地料や更新料、名義変更料の変更(値上げ)を検討しているとのことで、これが決まらないと売却の承諾は出来ないとのこと。
 
借地権を売買する場合、残りの借地契約期間を引き継ぐためと、購入者様が住宅ローンを組むためにも地主様の承諾が必ず必要になります。承諾が無いまま販売する事はできません。
 
それから、新しい地主様(不動産会社)とは、今回だけは前回と同条件で進めさせてもらえないか、何度も交渉しました。
弁護士と他の区分所有者と協議をしてから・・・では、何年後になるかわかりません。。

地主の承諾が得られない

今回の売主様は綺麗にリフォームをされ販売する予定で、すでにリフォームは完了していましたし、管理費や修繕積立金を負担しながら、売却を何年も待つ事は出来ませんでした。
 
何度も何度も交渉し、粘って粘って交渉していると、新しい地主様(不動産会社)の社長様が、今回の販売するお部屋を、その不動産会社が買取るという案を下さいました。

借地権のマンション売却

 
価格は売出予定価格より50万円プラスするとの事で、売主様も喜んで下さいました。
お寺さんが地主で、このようなケースは皆無に等しいですが、借地権の場合、突然地主が変わっているというのは、あってもおかしくはありません。

大変なタイミングでしたが、何とか売却出来て良かったです。