大手不動産会社3社に一般媒介で売却依頼をしているが半年経っても売れない

お客様とお会いし、弊社も査定をさせて頂きました。
弊社で出した売れるであろう価格(5,600万円)と、現在の販売価格が1割以上違い、6,580万円で販売されていました。
なぜこの価格にしたのかお聞きしたところ、一括査定をした会社のうち、一番査定額が高かったのがこの価格だったとのこと。。。
私はお客様に以下のようにお尋ねしました。

「お客様は高い査定額が欲しかったのですか?本気で売る気はありますか?」
もちろんお客様は高い査定額が欲しかったわけでもなく、売りたい気持ちはとてもあります。
ようは、大手不動産会社の売却依頼を取りたい為だけの、高すぎる査定価格を信じた事と、売出価格の設定ミスですね。
買う立場になって考えてみて下さい。
似たような物件が3つあり、Aは6,000万円、Bは6,300万円、Cは6,800万円だとすれば、どの物件を買おうと思いますか?
これは単純な例ですが、類似物件(ライバル物件)との比較は必ず必要ですし、よほどの特徴やメリットが無い限り、ライバル物件よりはるかに高い価格であれば売れません。

そのお客様には、「おそらくこのままだと売れませんし、一般媒介の意味もありません。
弊社は大手のような囲い込みはしませんので、弊社にもし売却依頼を頂く場合は、専任媒介で、○○○○円の売出しでお願いします。
販売戦略はすでに出来ておりますので、もし、弊社が言う通り、今後も売れなかった場合はまたお声掛けください。」
と話し、2ヶ月後、そのお客様は大手不動産会社との一般媒介契約をすべて解除。
WEB上にある物件情報の削除依頼して頂き、弊社と専任媒介契約を締結。そこから約2ヶ月で売却する事が出来ました。
ただ単純に販売価格を下げたから売れたわけではなく、出来るだけ高く売るにも、マーケティングをして絶妙な販売価格を設定する必要があるのです。
実際このお客様は、弊社が最初に出した査定価格より200万円高く売れました。

お客様ご夫妻は「最初から、しろくまさんに頼めば良かった~」とおっしゃって下さいましたが、大手だから売れるわけではなく、いかにその物件の魅力を把握し、地域をマーケティングし、販売戦略を立てるか。これは担当者の発想や提案が必要になってきます。
売れない物件はありません。売れていないとすれば必ず原因があります。